この記事では、Pythonで開発するための準備をします。「統合開発環境(IDE)」や「エディタ」について学んで開発環境を用意しましょう!
- 開発環境とは?
- エディタと統合開発環境について
- おすすめツール
開発環境とは?

開発環境とはその名の通り「開発するための環境」です。
例えば、大工が家を建てるならトンカチやノコギリ、カンナなどの道具を用意し、家を建てるための環境を整えます。トンカチやカンナなどは無くても家自体は建てれます。しかし、トンカチを使うことで早く釘は打てるし、カンナで削ることでクオリティの高い家が作れることでしょう。
プログラミングにも同様のことが言えます。開発環境を整え、ツールを使うことで開発速度が早くなりクオリティも高くなりやすいです。
プログラミングには、エディタや統合開発環境(IDE)というものを使います。
エディタとは?
エディタとは、何かを編集するためのソフトウェアの総称です。ソースコードはテキストの一種なので、テキストエディタを使うことで作成することができます。
テキストエディタである「メモ帳」でもコードを書くことはできます。しかし、プログラムを書くのに特化しているエディタがあるので、それらを使うことでもっと楽にコードを書くことができます。
小規模なプロジェクトならば、エディタのみで開発することも可能です。
統合開発環境(IDE)とは?
IDE(統合開発環境)とは、ソフトウェアを開発する際に必要なツールをまとめたものです。ちなみにIDEとは「Integrated Development Environment」の頭文字を取ったものです。
具体的にどんなツールが含まれているかというと、
- コードを書くためのテキストエディタ
- ソースコードを機械語に変換するコンパイラ
- デバッグを支援するデバッガ
- バージョン管理システム
などが含まれています。
機能盛りだくさんで便利なIDEですが、もちろん、その分だけメモリを使用します。動作がなかなか重いので、スペックが低いパソコンや普段からカクつくようなパソコンにはあまりお勧めできません。また、機能が多いので使いこなすまでに時間を要します。
おすすめ統合開発環境(IDE)
おすすめな統合開発環境(IDE)を紹介します。
PyCharm
「Pythonで開発するならこれ!」っと言ってもいいほど優秀な統合開発環境(IDE)です。とても高機能で、様々なことがPyCharmひとつで出来る上に「無料」でも使用可能です。

IDLE
Pythonをインストールすると付いてくる統合開発環境(IDE)です。
余分なものをインストールする必要がなく、機能もシンプルなので「とりあえずPythonを使ってみたい!」っと思っている方におすすめです。
PyCharmを使う前に慣らしで使ってみるというもの有りだと思います。

おすすめエディタ
統合開発環境(IDE)に負けないくらい高機能なエディタを紹介します。
ATOM
Atomは「欲しい機能」を「追加」して自分色にカスタマイズできます。ただし、あまりに機能を追加しすぎると重くなってしまうので注意が必要です。
Pythonだけでなく多種多様な言語で使用できるので幅広く使用できます。
ちょっとしたコーディングや小規模な開発だと、こちらの方が楽だったりします。
無料で使用できるので使ってみると面白いです。

Pythonが使えるIDE・エディタ
上記で紹介したツール以外にも、Pythonが使える統合開発環境(IDE)・エディタは多く存在しています。そのほんの一部を紹介します。
AWS Cloud9
AWS Cloud9は、ブラウザ上で使用できるクラウドベースの統合開発環境(IDE)です。めんどくさい設定や準備を取っ払って使うことができ、Pythonの他にも40を超えるプログラミング言語がすぐに使えます。
しかし、インターネット環境が無い場所では使うことができません。また、会員登録する際にクレジットカード登録が必須となります。
また、完全に無料で使えるというわけではなく、基本料金は無料で、使用した分に対して料金が発生する課金制となっています。
Spyder
Spyderは、分析や科学計算を得意とした統合開発環境(IDE)です。科学的なことをするためのツールがひとしきり揃っておりいちいち準備する必要がありません。
さらに、プラグインで機能を拡張することもできます。
Spyderをインストールするには、Anacondaを使用したインストールが推奨されています。
まとめ
この記事では、エディタと統合開発環境(IDE)の解説とPythonを開発するための統合開発環境(IDE)・エディタを紹介しました。
開発環境を整えることで、開発が早くなりモチベーションも上がります。無料で使えるものも多いので色々試して、自分に合ったツールを見つけましょう。
コードを書く準備ができたら、今度はPythonの構文を学んでいきましょう。