この記事では、Pythonのvenvの使い方を解説します。venvを使うことで分離したPythonの環境をいくつも生成することができます。それによりプロジェクト毎にパッケージの導入を管理することができます。
今回使用した環境
$ python -V
Python 2.7.17
$ python3 -V
Python 3.9.0
それでは、venvの使い方を見ていきましょう!
使用手順

venvは以下の手順で使用します。
- 環境の作成
- Activate(アクティブ化)
- 仮想環境内で作業する
- Deactivate(非アクティブ化)
では、順を追って見ていきましょう!
1. 環境の作成

新しい環境を作成したいディレクトリ内で以下のコマンドを実行します。
$ python3 -m venv 環境名
サンプル
試しにデスクトップにTestディレクトリを作成し、そこにvenvという環境を新たに作成してみます。
name$ cd Desktop/Test/
Test name$ python3 -m venv venv
Test name$ ls
venv
これでTestディレクトリ内にvenvという新しいPyhonの環境が作成できました。
2. Activate(アクティブ化)

仮想環境を使うにはアクティブ化する必要があります。以下のコマンドを仮想環境を作成したディレクトリ内で実行してください。
Mac,Linux
$ source 環境名/bin/activate
または
$ . 環境名/bin/activate
Windows
$ .\環境名\Scripts\activate
サンプル
先ほど作成したTestディレクトリのvenvをアクティブ化してみます。
Test name$ . venv/bin/activate
(venv) Test name$
先頭に(環境名)が表示されていれば仮想環境がアクティブになっています。
3. 仮想環境内で作業する

先頭に環境名が表示されている間は、その環境のPythonが実行されます。pipでパッケージをインストールしたりPythonコマンドを使ってコードを実行したりしましょう!
モジュールの実行
(環境名) name$ python モジュール名
サンプル
試しにnumpyをインストールしてパッケージ一覧を確認してみます。
(venv) Test name$ pip install numpy
Collecting numpy
Using cached numpy-1.19.4-cp39-cp39-macosx_10_9_x86_64.whl (15.4 MB)
Installing collected packages: numpy
Successfully installed numpy-1.19.4
(venv) Test name$ pip list
Package Version
---------- -------
numpy 1.19.4
pip 20.3.3
setuptools 49.2.1
4. Deactivate(非アクティブ化)

仮想環境を非アクティブ化するには以下のコマンドを実行します。
(環境名)$ deactivate
サンプル
仮想環境を非アクティブ化して元の環境のパッケージ一覧を表示してみます。
(venv) Test name$ deactivate
Test name$ pip list
Package Version
----------------- -------
astroid 2.4.2
isort 5.6.4
lazy-object-proxy 1.4.3
mccabe 0.6.1
pip 20.3.3
pylint 2.6.0
setuptools 49.2.1
six 1.15.0
toml 0.10.2
wrapt 1.12.1
非アクティブ化したので仮想環境と異なるパッケージ一覧が表示されました!
まとめ
この記事では、Pythonのvenvの使い方を解説しました。venvを使うことが簡単に仮想環境を作成することができます。また、パッケージを仮想環境のみにインストールすることで元のPyhtonを穢すことなく使用することができます。
それでは今回の内容はここまでです!ではまたどこかで〜( ・∀・)ノ