この記事では、Pythonのimport文を使ってモジュール・パッケージ・ライブラリを読み込む方法を解説します。
それらのファイルを読み込むことによって、ファイルに記述されている関数やクラスなどを読み込み先のソースコード内で使うことができます。
ライブラリを読み込む方法
モジュールやライブラリを読み込むには、import
文を使います。
import ライブラリ名
読み込んだライブラリに定義されている機能を使うには、ライブラリ名と呼び出したい属性名を.
で繋いで呼び出します。
import ライブラリ名
ライブラリ名.属性名
サンプル
試しに、sys
モジュールのexit()
関数を使用してみます。
import sys
for i in range(5):
print(i)
if i == 2:
sys.exit()
実行結果
0
1
2
sys
モジュールのexit
関数はPythonを終了させます。
特定のモジュールやクラスまたは関数のみを読み込む
from
を使うことでライブラリに定義されている特定のモジュールやクラス、関数のみを読み込むことができます。
from ライブラリ import モジュールやクラス
以下のコードは、sys
モジュールのexit()
関数のみを読み込んでいます。その場合、ライブラリ名を指定しなくても呼び出すことができます。
from sys import exit
for i in range(5):
print(i)
if i == 2:
exit()
実行結果
0
1
2
別名をつける
as
を使うことで読み込んだモジュールやクラスに別名を付けることができます。
import モジュール as 別名
from ライブラリ import モジュールやクラス as 別名
以下のコードは、datetime
モジュールにdt
という別名を付けて使用しています。
import datetime as dt
print(dt.date.today())
実行結果
2020-02-24
長い名前は別名を付けて短くすると楽チンです。
全てをインポートする
*(アスタリスク)
を指定することで読み込んだモジュールに定義されている_(アンダースコア)
以外から始まる名前のものを全てインポートできます。
from datetime import *
# date型のtoday()
print(date.today())
# datetime型のtoday()
print(datetime.today())
実行結果
2021-02-13
2021-02-13 14:54:36.684565
しかし、この書き方はあまり推奨されません。定義済みの名前(変数やクラスなど)を上書きしてしまう恐れがあり、思わぬバグを引き起こす可能性があるからです。
また、使用しない機能まで読み込んでしまうので無駄にメモリを消費してしまいます。
まとめ
この記事では、Pythonのimport
文の使い方を解説しました。
Pythonでは、便利な標準モジュールやライブラリがたくさん用意されています。ありがたく使わしてもらいましょう!
それでは今回の内容はここまでです。ではまたどこかで〜( ・∀・)ノ