この記事では、Pythonでfloat型の数列を生成する方法を解説します。
普通に range()
関数 を使うだけでは int
型 の数列しか生成することができません。float
型 の数列を生成するには 内包表記
や NumPy
を使います。

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それでは、float型の数列を生成する方法を見ていきましょう!
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内包表現を使う
float型の数列を生成するには、内包表記を使ってrange関数の値を受け取り、その値を加工して返すことで実現できます。
r = [i / 100 for i in range(90, 100, 2)]
print(r)
実行結果
[0.9, 0.92, 0.94, 0.96, 0.98]
値がブレてしまうことがあるのでround()
関数を使って値を丸めることができます。
r = [round(i / 100, 2) for i in range(90, 100, 2)]
print(r)
実行結果
[0.9, 0.92, 0.94, 0.96, 0.98]

【Python】内包表記の種類と使い方を解説この記事では、Pythonの内包表記の使い方を解説します。内包表記を使うことで、単純なリストを低コストで生成することができます。また、同じ表記方法でジェネレータ式も使うことができます。それでは、内包表記の使い方を見ていきましょう!...
NumPyを使う
NumPy
のarange()
関数を使うことでもfloat型の数列を生成することができます。
書式
import numpy as np
np.arange(start, stop, step, dtype)
サンプル
試しに、float型の数列を生成してみます。
import numpy as np
for i in np.arange(0.0, 1.0, 0.2):
print(i)
実行結果
0.0
0.2
0.4
0.6
0.8
NumPyが使える環境ならこちらの方がとてもシンプルに実装できます。
参考numpy.arange — NumPy v1.19 Manual