この記事では、Pythonの変数について解説します。
プログラミングでは、変数と呼ばれる識別子(任意の名前)にデータを対応付けることで変数を通してそのデータに何度もアクセスすることができます。
つまりは、変数を使って演算を行ったり、保持している値を出力したりすることが可能です。
それでは、変数の使い方を見ていきましょう❗️
変数とは?
変数とは、「データを保存してある場所に付ける名前」です。
変数にデータを渡すと、渡されたデータを保管できるだけの領域をメモリ内から確保し、データが保管されます。
この時、変数がデータの保管されている場所と紐付けられることで、変数を通してデータにアクセスできるようになります。
このように、変数にデータが渡されることを「代入」と呼び、紐付けられることを「束縛(バインド)」と呼びます。
変数を定義する
変数を定義するには、左辺に変数名、右辺に代入するデータを記述します。
変数名 = なにかしらのデータ
例えば、以下のように記述するとa
という変数に1
を代入しています。
a = 1
このように変数を定義することで演算に使ったり出力に使ったりすることができます。
サンプル
試しに変数を定義して色々使ってみましょう!
# 変数a,bを生成
a = 1
b = 2
# 変数cはaとbを足した値
c = a + b
# 出力
print(a) # 1
print(b) # 2
print(c) # 3
# 計算結果を出力
print(a + b + c) # 6
一度に複数の変数を定義する
複数の変数を定義する際にまとめて定義することが可能です。
=
で繋ぐことで複数の変数に同じ値を代入できます。
a = b = 1
print(a) # 1
print(b) # 1
カンマ(,)
で区切ることで複数の変数にそれぞれ違う値を代入できます。
a, b = 1, 2
print(a) # 1
print(b) # 2
命名規則
変数名には全ての文字や記号を使えるわけではありません。
変数名として使えるのは以下の通りです。
- 小文字の英字
- 大文字の英字
- 数字(頭文字としては使えない)
- アンダースコア(_)
- 日本語(主流ではない)
以下に例を記述します。
# 有効
a = 1
a1 = 2
a_b = 3
_a = 4
ご = 5
六 = 6
これは七です = 7
# エラー
1 = 1
1a = 2
1_a = 3
日本語は使った方が便利な場合もあると思いますが、残念ながらあまり使われません。また、「予約語」や「組み込み関数」と同じ名前は付けないように注意しましょう!
予約語とは
予約語とは、プログラミング言語が「その名前はこっちで使うから変数名とかに使わないでね」と定めた語句のことです。
組み込み関数とは
組み込み関数とは、最初から定義されている関数のことです。
これらと同じ名前を付けてしまうと様々な問題を引き起こす可能性があるので注意!
動的型付け
Pythonでは、代入したデータから型を推測してくれます。
C言語などでは変数を生成する際に型を明示的に宣言する必要があった。以下のコードは、C言語でint
型のnum変数を定義している。
int num = 1;
Pythonでは、変数に整数を代入すると代入された値からint
型だと推測してくれます。
※ type()は型を確認するための関数です。
num = 1
print(type(num)) # <class 'int'>
文字列を代入すると勝手にstr
型だと推測してくれます。
value = 'Hello'
print(type(value)) # <class 'str'>
このように、Pythonでは変数にデータを代入することで代入したデータから型を勝手に推測してくれます。
このような型付け方法を「動的型付け」と呼びます。
まとめ
この記事では、Pythonの変数について解説しました。
- 変数とは = データが保存されている場所に付ける名前
- 変数の生成 = 変数名 = データ
- 変数の命名規則 = 先頭を数字、予約語、組み込み関数に気を付ける
変数は Pythonだけではなくプログラミングにおいて基本的な概念です。もし、忘れてしまった場合はなんども見返してしっかり覚えましょう!
それでは今回の内容はここまでです!ではまたどこかで〜( ・∀・)ノ