この記事では、Pythonのvenvを使って仮想環境を扱う方法を解説します。
venvを使うことで簡単に仮想環境を作成することができます。
仮想環境は、独立したPython環境を作成することができ、プロジェクト毎にパッケージの導入を管理したりすることができます。
それでは、venvの使い方を見ていきましょう!
仮想環境は以下の手順で使用します。
では、venvを使って実際に仮想環境を扱ってみましょう。
新しい環境を作成したいディレクトリ内で以下のコマンドを実行します。
$ python3 -m venv 環境名
サンプル
試しにデスクトップに「Testディレクトリ」を作成してそこに「venv」という名前の環境を新たに作成してみます。
$ cd Desktop/Test/
$ python3 -m venv venv
これでTestディレクトリ内にvenvという新しいPyhon環境が作成できました。
仮想環境を使うには、アクティブ化する必要があります。以下のコマンドを仮想環境を作成したディレクトリ内で実行してください。
Mac,Linux
$ source 環境名/bin/activate
または
$ . 環境名/bin/activate
Windows
$ .\環境名\Scripts\activate
サンプル
先ほど作成したTestディレクトリのvenvをアクティブ化してみます。
Test name$ . venv/bin/activate
(venv) Test name$
先頭に(環境名)
が表示されていれば、仮想環境がアクティブになっています。
先頭に環境名が表示されている間は、その環境のPythonが実行されます。pipでパッケージをインストールしたり、Pythonコマンドを使ってコードを実行したりしましょう!
パッケージのインストール
(環境名) name$ pip install パッケージ名
モジュールの実行
(環境名) name$ python モジュール名
サンプル
試しにnumpyをインストールしてパッケージ一覧を確認してみます。
(venv) Test name$ pip install numpy
Collecting numpy
Using cached numpy-1.19.4-cp39-cp39-macosx_10_9_x86_64.whl (15.4 MB)
Installing collected packages: numpy
Successfully installed numpy-1.19.4
(venv) Test name$ pip list
Package Version
---------- -------
numpy 1.19.4
pip 20.3.3
setuptools 49.2.1
仮想環境を非アクティブ化するには、以下のコマンドを実行します。
(環境名)$ deactivate
サンプル
仮想環境を非アクティブ化して元の環境のパッケージ一覧を表示してみます。
(venv) Test name$ deactivate
Test name$ pip list
Package Version
----------------- -------
astroid 2.4.2
isort 5.6.4
lazy-object-proxy 1.4.3
mccabe 0.6.1
pip 20.3.3
pylint 2.6.0
setuptools 49.2.1
six 1.15.0
toml 0.10.2
wrapt 1.12.1
非アクティブ化したので仮想環境と異なるパッケージ一覧が表示されました!
この記事では、Pythonの仮想環境venv
の使い方を解説しました。
venvを使うことが簡単に仮想環境を作成することができます。また、パッケージを仮想環境のみにインストールすることで元のPythonを穢すことなく使用することができます。
それでは今回の内容はここまでです!ではまたどこかで〜( ・∀・)ノ
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