この記事では、Pythonの練習としてジャンケンを実装してみます。
ジャンケンは、if文やwhile文、乱数などを組み合わせることで実装できます。また、マジックナンバーを使わないように列挙型を使って定義することもできます。
それでは、ジャンケンを作っていきましょう!
まずは、ジャンケンについて少し整理してどのように実装するか考えます。
じゃんけんには最低でも以下のような処理が必要となります。
それでは、コードを書いていきましょう!
ユーザーの手を決めるには、input()
関数を使って整数を受け取ります。
hand = int(input('グー(0), チョキ(1), パー(2): '))
しかし、この方法では整数に変換できない場合や0 ~ 2
以外の値が入力された際にエラーになってしまう。なので、あらかじめ手をコレクションや列挙型で用意しておいて、例外処理と無限ループで必ず範囲内の値が入力されるようにしましょう。
# 手のタプル
hands = ('グー', 'チョキ', 'パー')
# 自分の手を決める
# 無限ループ
while True:
# 例外処理
try:
# 手を受け取る
hand = hands[int(input('グー(0), チョキ(1), パー(2): '))]
# 上で正常に手を受け取ると break が処理されて無限ループを抜ける
break
# try文 でエラーが発生した場合の処理
except:
print('0 ~ 2 の整数を入力してください!')
相手の手は乱数を使ってランダムに決めます。乱数はrandom
モジュールから使えます。
任意の範囲の整数を取得する場合は、randint()
を使います。第一引数から第二引数までの値をランダムに1つ取得します。
import random
# 相手の手を決める
e_hand = hands[random.randint(0, 2)]
自分と相手の手を出力して状況を分かりやすくしておきます。
# 手の出力
print(f'あなた: {p_hand}, 相手: {e_hand}')
勝敗判定は自分の手が'グー'
の時に相手の手が'パー'
だったらというようなことをif
文を使って判定していきます。
条件が多くなってしまうのでややこしく見えますがやっていることは単純です。あいこはどの手でも実装方法が同じなので最初にまとめて判定しました。
# 勝敗判定
# あいこの場合
if p_hand == e_hand:
print('あいこです')
# それ以外
else:
if p_hand == 'グー':
if e_hand == 'チョキ':
print('あなたの勝ちです')
else:
print('あなたの負けです')
elif p_hand == 'チョキ':
if e_hand == 'グー':
print('あなたの負けです')
else:
print('あなたの勝ちです')
else:
if e_hand == 'グー':
print('あなたの勝ちです')
else:
print('あなたの負けです')
では、コードを実行してみましょう!
import random
# 手のタプル
hands = ('グー', 'チョキ', 'パー')
# 自分の手を決める
# 無限ループ
while True:
# 例外処理
try:
# 手を受け取る
p_hand = hands[int(input('グー(0), チョキ(1), パー(2): '))]
# 上で正常に手を受け取ると break が処理されて無限ループを抜ける
break
# try文 でエラーが発生した場合の処理
except:
print('0 ~ 2 の整数を入力してください!')
# 相手の手を決める
e_hand = hands[random.randint(0, 2)]
# 手の出力
print(f'あなた: {p_hand}, 相手: {e_hand}')
# 勝敗判定
# あいこの場合
if p_hand == e_hand:
print('あいこです')
# それ以外
else:
if p_hand == 'グー':
if e_hand == 'チョキ':
print('あなたの勝ちです')
else:
print('あなたの負けです')
elif p_hand == 'チョキ':
if e_hand == 'グー':
print('あなたの負けです')
else:
print('あなたの勝ちです')
else:
if e_hand == 'グー':
print('あなたの勝ちです')
else:
print('あなたの負けです')
実行結果
グー(0), チョキ(1), パー(2): 1
あなた: チョキ, 相手: パー
あなたの勝ちです
簡単なジャンケンを実装して遊ぶことができました。
先ほどの実装ではあいこだった場合もジャンケンが終わってしまいます。なので、あいこだった場合はジャンケンを継続させる処理を実装してみましょう!
あいこを実装するには、全体を無限ループで覆ってあいこだった場合にcontinue
、それ以外の場合にbreak
を呼び出すようにします。
import random
# 手のタプル
hands = ('グー', 'チョキ', 'パー')
# あいこのための無限ループ
while True: # 追加
# 自分の手を決める
# 無限ループ
while True:
# 例外処理
try:
# 手を受け取る
p_hand = hands[int(input('グー(0), チョキ(1), パー(2): '))]
# 上で正常に手を受け取ると break が処理されて無限ループを抜ける
break
# try文 でエラーが発生した場合の処理
except:
print('0 ~ 2 の整数を入力してください!')
# 相手の手を決める
e_hand = hands[random.randint(0, 2)]
# 掛け声
print(f'あなた: {p_hand}, 相手: {e_hand}')
# 勝敗判定
# あいこの場合
if p_hand == e_hand:
print('あいこで..') # 変更
continue # 追加
# それ以外
else:
if p_hand == 'グー':
if e_hand == 'チョキ':
print('あなたの勝ちです')
else:
print('あなたの負けです')
elif p_hand == 'チョキ':
if e_hand == 'グー':
print('あなたの負けです')
else:
print('あなたの勝ちです')
else:
if e_hand == 'グー':
print('あなたの勝ちです')
else:
print('あなたの負けです')
break # 追加
実行結果
グー(0), チョキ(1), パー(2): 2
あなた: パー, 相手: パー
あいこで..
グー(0), チョキ(1), パー(2): 1
あなた: チョキ, 相手: パー
あなたの勝ちです
これであいこの場合はジャンケンが継続して必ず勝敗がつくようになりました。
この記事では、Pythonでじゃんけんを実装してみました!
今回実装したジャンケンはとてもシンプルなものです。色々機能を追加して遊んでみてください。
例えば、
などいろいろ追加できます。
あっち向いてホイを実装してみました。気になる方は良ければ...。
Linkあっち向いてホイを実装してみる
それでは今回の内容はここまでです。ではまたどこかで〜( ・∀・)ノ
View Comments